今回は3泊4日で板野町を中心にお遍路を巡ってきました。
1日目道の駅いたのに行く汽車の旅
移動は徳島駅から板野駅まで汽車で約30分。運賃は大人一人430円です。


板野駅は無人駅で、周辺も閑散とした雰囲気。
近くに高校もあるし、乗客は多少はいたかな。
道の駅いたのはチェックインランキング四国地方No1!
板野駅からは徒歩で移動。
30分ほど景色を眺めながら着いたのは「道の駅いたの」です。
道の駅いたのは、四国ではチェックインランキングNo1だそうで、どんな感じか楽しみにしていました。


実際、平日だというのに、広々とした駐車場には車がビッシリ停まっています。
徳島市内からでも30分程度で来れるのでアクセスが良いのです。
建物も新しくてオシャレ。
メインは特産品直売所やレストラン。
その他、ドッグランやレンタサイクルなどもあり、足湯は現在停止中だったのが少し残念。

個人的にはトイレが清潔なだけで高感度UPです。
おにぎり屋ルート88で軽く腹ごしらえ
到着して施設などを確認したら、まずは「おにぎり屋ルート88」で軽く腹ごしらえ。
じつは徳島駅前のおにぎり屋さんでも朝食を食べたのですが、偶然にも同じお店が出店していました。
おにぎりだけでなく、ご当地食材を使った「いたの天恵菇バーガー」なるものもあります。
が、僕たちは天むす(\290.-)など普通におにぎりを食べました。


恵食堂で地産地消ランチ
当然おにぎりだけで済むはずもなく、隣にある「恵食堂」で本格的にランチをいただきます。
日替わりのお得なランチもありますが、こういう時僕たちは看板メニューを頼むようにしています。

僕は「上お刺身盛り合わせ定食(\2,080.-)」を注文。

私は「道の駅いたの御膳(\2,030.-)」をいただきました。




上お刺身定食は8種類のお刺身が食べられます。
一切れごとが肉厚で食べごたえ抜群。
どれも鮮度が良く、特に鯛はプリッとした弾力がたまりません。

鳴門産なのでしょう、ワカメも美味しかったです😋
いたの御膳の天ぷらには地元の野菜が使われており、ニンジン🥕やレンコンはここ板野で採れたものです。
奥様はエビ🦐が美味しければ大体ご機嫌です。
いずれのメニューも他よりお値段高めですが、全体的に量も多く、味は抜群なので、じゅうぶん満足できました。
そらいろで食後のアイス
食後は「そらいろ」でアイスを注文。
「にんじんミックス(\400.-)」と「なると金時(\400.-)」をいただきました。


ここでも地の野菜がふんだんに使われています。

どちらも甘さのなかに野菜の風味が感じられてとても美味しかったです。
三番札所金泉寺(こんせんじ)
お腹を満たしたところで、ようやくお遍路に出発です。
まずは板野駅から最寄りの「金泉寺(こんせんじ)」に徒歩で行きました。
金泉寺は三番札所で、順番通りには訪れていません。

ガチ勢ではなく、僕たちは「ゆるお遍路」として楽しみます。
ちなみに源義経や弁慶も訪れたこともあるようです。




朱色が鮮やかな「山門」を潜ると目の前には本堂があり、お遍路ガチ勢の姿もチラホラ見えます。
仏像などもたくさんありますが、一番奥に聳える赤い塔「多宝塔」が目を引きます。
梅も咲き始めていた頃合いで、背景の緑をコントラストに淡い赤と朱色が良く映えます。
山際で空気も澄んでおり、喧騒を離れて心を清められました。
HOTEL AZ徳島板野店は道の駅いたののすぐ隣
近くのつもりが意外と歩いたので今日は疲れました。
というわけで、道の駅まで戻り、ホテルにチェックインします。
宿泊先は「HOTEL AZ」で、道の駅いたのに隣接しています。

チープな外観ですが、メチャクチャ目を惹きますね(笑)
看板も赤くて昭和感が漂いますが、なかはキレイでした。
プランはツインの部屋に3泊で、朝食・夕食ビュッフェ付きで、2人分の合計は32,160円。
最安プランだと4,800円のようですが、今年の6月から値上げするようです。




ベッド周りは白と淡いブラウンで統一されています。
お風呂とトイレは典型的なユニットバスで特に言う事はありません。

僕たちはwi-fiさえ使えたら、設備的にはだいたいOKです。
AZcafeの朝食と夕食ビュッフェ
前述したとおり、朝食と夕食はホテル館内にある「AZcafe」でいただきます。


朝食・夕食ともビュッフェ形式で、好きな料理を好きな量自分で選んで食べるスタイル。
メニューは日替わりなので連泊しても飽きません。

朝食時は生卵があり、TKGを作れるのがありがたいです。




別料金になりますが、夜はアルコールの提供もあり(AZ BAR)、飲み放題にすることもできます。
定番のサワーやハイボール、焼酎に酒など多数あり。

ビールサーバーもあるのがポイント高いですね。
おかずもアルコールに合うメニューが多く、酒飲みにはうれしいですね。
2日目道の駅いたののレンタサイクルで鳴門市を巡る
今日は、昨日の反省からレンタサイクルを借りて移動することにしました。
道の駅構内の総合案内所で申し込みをすればカギとヘルメットを渡してもらえます。
一人1日乗って500円と安いので利用しやすいです。

ただし、当日18:00までに返さなかったり、壊したりしてしまうと別途料金が発生するので要注意です。




今日の行き先は隣の鳴門市まで行き、一番札所霊山寺と二番札所極楽寺を目指します。
この日は雲が多かったですが天候が良く、気温も暖かかったので絶好のサイクリング日和でした。
途中ニンジン畑を眺めたり、お遍路さんともすれ違いました。
線路沿いの国道をひたすら走っていると「Stand by Me」が自然と脳内BGMとして流れます。
一番札所霊山寺(りょうぜんじ)
二駅分、約50分くらいかけて「霊山寺(りょうぜんじ)」に到着。
途中撮影しながらなので時間がかかっていますが、ひたすら漕いでいれば40分程度で着きそうな距離です。
霊山寺は一番札所ということもあり、観光客やお遍路さんの姿が多数ありました。
隣ではお遍路用品のお店もありましたし、ここをスタート地点にする人が多いのでしょうね。




一番の見どころは本堂内に奉納されている「吊り灯篭」でしょう。
数百はある灯篭が所狭しと並んでいて非常に幻想的でした。
他には境内には空を見上げて拝んでいる地蔵が随所に散見されました。
気まぐれ定食が人気のじょじょりんでランチ
霊山寺を後にするとお昼ご飯を求めて山道を登っていきました。
霊園が広がる一本道の途中に「じょじょりん」というお店を発見。




気まぐれ定食が人気のようですが、あいにくこの日は売り切れており、単品でいくつかメニューをオーダーしました。
そば米雑炊や半田そうめんといった徳島の郷土料理があり、やさしいお出汁の味がほっこりします。
他にも煮物や塩むすびが美味しかったです。

私はそば米雑炊が大好きなので、これだけで大満足💛
大麻比古神社
ランチの後は山沿いを走りながら二番札所に向かいます。
途中「大麻比古神社」を通過。




鳥居がメチャクチャ大きく、高さは20メートルくらいありそう。
さらに燈篭がずらりと並んだ道が延々と続き、境内にたどり着くまで1キロ以上ありました。

徒歩だったら途中で諦めていましたね(笑)
なんとかたどり着き本堂とご神木を拝んできました。
ご神木は樹齢千年を超える楠で、葉が青々と茂っていて生命力を感じさせます。
道の駅第九の里とドイツ館
次は「道の駅第九の里」が見えてきました。




道の駅いたのほどではありませんが、それなりに人が訪れています。
蜂須賀桜がキレイに咲き誇り見ごろを迎えていました。
鳴門はドイツと所縁があり、第二次世界大戦後のドイツ兵の捕虜を収容していた施設が近くにあります。
そしてベートーベンの第九をアジア・日本で初の全曲演奏が行われたそうです。


おみやげにドイツビールを購入。右の写真左からヴァイツェン、ビットブルガー、オーガニックドラフトビール。

クラフトビールらしく、混ぜ物の無い本来のビールの味が楽しめました。
二番札所極楽寺(ごくらくじ)
二番札所の「極楽寺(ごくらくじ)」は、一番札所のように観光地っぽくはないですが、安産祈願で有名なようです。
さらに願掛けしながらお地蔵様を持ち上げ、軽く感じると成就しやすいとか。
試しに持ってみましたが普通に軽いので誰でも持ち上げられると思います。




3日目板野町に広がる春ニンジン畑を巡る
3日目もレンタサイクルを借り、今度は板野町を散策しました。
まずは行きやすそうな五番札所、それから四番札所を目指します。
五番札所地蔵寺(じぞうじ)
五番札所の「地蔵寺(じぞうじ)」は樹齢800年の銀杏が大きな枝を張っています。
根も四方に広がり、所々地面から飛び出していました。

11月~12月にかけて見頃となりそうです。




梅の並木を抜け、一番の見どころである「五百羅漢」が祀られている「奥之院」に向かいます。
拝観料は一人\400.-です。
五百羅漢はお釈迦様のお弟子さんで優秀な500名で、彼らが集結している様は圧巻の一言。
また、奥之院の中央には「釈迦堂」があり、ひときわ大きなお釈迦様が鎮座していました。
この後四番札所大日寺(だいにちじ)にも向かおうとしましたが、山道がきつ過ぎて断念しました。
電動自転車ならワンチャン行けたかもしれませんが、車が必須になりそうです。

歩いて登るガチ勢もいるのでしょうけど、僕たちは無理っす……。
台湾料理福亭のランチが腹パンになる
あきらめて山を下りたところで「台湾料理福亭」でお昼にします。
周囲には他に飲食店が見当たらず、ハズレでもしょうがないかなと思いつつ入店。




僕はからあげセット(\1,200.-)、奥様はエビチリセット(\1,200.-)を注文。
オーダーから5分くらい料理が出てきて提供速度は速かったです。
味も普通に美味しかった😋
しかもチャーハンは二人前くらいありそうな大盛りです。
からあげも一つひとつが拳くらいあり、さらになぜかおまけで2個追加してくれました。

予想外に味も量も大満足のお店でした♪
板野農家の味が詰まった絶品ジェラート
食後は板野町内を散策。
一面に広がるニンジン畑を横目に「LATTE」というお店を発見。
地元の牛乳や野菜を使ったジェラートのようです。





私はリッチミルクといちごミルクのダブルコーン(\500.-)を注文。

僕は春ニンジン&シナモンのスモールカップ(\380.-)にしました。
どちらも濃厚なミルクにいちごやニンジンの香りが良かったです。
いずれも板野の農産物を活かしたここでしか味わえないスイーツだと思います。
板野町は春ニンジンの一大生産地
LATTEのご主人と雑談しつつ、近くで農家の収穫が見られるかもねという話をしました。
一面に見えるビニールハウスの多くがニンジンで今が収穫時期なのです。
畑が広がる農道を自転車で走っていると、トラックの姿が見えました。
近づいてみると思った通りニンジンの収穫が行われています。
思い切って声をかけ、見学させてもらうことに。




見学させていただいた農家さんでは機械を使わず、手で収穫していました。
土が柔らかそうで簡単に抜けていました。

採れたてのニンジンは土がついていますが全然嫌な感じはしません。むしろ色鮮やかなニンジンが瑞々しく見えます。
この時期だけ収穫のお手伝いに来られている方もいて、皆さんほのぼのしながらニンジンの葉を捥いだり、選別したりしています。
ビニルハウスも金属の棒を土に差して曲げているだけなんですね。
収穫後のビニルハウスの撤去も人の手で行われていました。

作業中にも関わらず、快く撮影させていただきありがとうございました!
4日目道の駅いたのの特産品直売所でお買い物
4日目最終日はチェックアウト時刻(10:00)までホテルでダラダラしてから、恵食堂で昼食。
そのあとは特産品販売所でおみやげを買いました。
ここでもやはりニンジンがよく目立ちます。
他にもシイタケやブロッコリー、鮮魚やお酒など徳島の特産品がたくさん並んでいました。

野菜がかなり安く、日常的に利用したくなります♪




キッチンカー卯月屋でまったり過ごす
買物後はキッチンカー「卯月屋」でドリンク(ホットココア\250.-とストレートオレンジジュース\350.-)を買ってボーっと過ごしました。
最終日は雲ひとつない晴天で、行き交う人々を眺めながら旅の余韻に浸りました。


道の駅いたのからバスで直帰
帰りは汽車ではなくバスで帰ります。
徳島市内までは大人一人490円。約30分で帰れました。



道の駅と直通なので徳島市内からはバスの方が便利でした。
汽車の方が旅の雰囲気が出ますが、バスだとかなり近く感じます。
実際、車であれば日帰りで行ける距離です。
だけど、身近でも能動的に動こうと思わなければいつまでも行かないのでしょうね。
おみやげ紹介
板野で買ったおみやげを紹介します。
にんじんドレッシングはサラダに使いやすく、ニンジンの香りと甘みが広がります。
焼き肉のたれはニンジンの甘みが出ているので子供向けかな。
春ニンジンは「LATTE」のレジ前で販売されていた訳あり商品で、\100.-で売られていました。

大きさは不揃いですがその日に採れたモノなので鮮度抜群です。
ブロッコリーはこの大きさで\178.-と激安。
歩危番茶や天恵菇(しいたけ)も徳島らしい特産品です。




板野お遍路の旅まとめ
- 道の駅いたののランキングは伊達じゃなかった。
- 恵食堂のランチが超絶品。
- お遍路巡りの拠点にしやすい。
- レンタサイクルが便利で安い。
- 3月から5月くらいまでニンジンの収穫が見られる。
ほな、またね。
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